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このブログの内容
特別支援教育に役立つ
あなたが得られること
LD、ADHD、(高機能)自閉症、アスペルガー症候群…
発達障害がある子どもたちへの
具体的な支援のしかたを、
学習面・生活面・行動面から紹介
※この記事は単独ではなく、今までの記事、これから連載される記事と関連づけられています。
信頼性
私は、小学校教諭を定年退職しました。
その後も再任用、講師としてフルタイムで継続して勤務しています。
学級担任、少人数指導、特別支援学級担任を経験させていただきました。
現在も、特別支援学級担任として勤務しています。
そこでの実践を生かし、知見したことに基づいて吟味した情報を発信しています。
今回は、6回目になります。
過去のブログを合わせて見ていただきますと、より理解が深まります。
☆☆☆ 発達障害の種類 ☆☆☆
発達障害には、LD、ADHD、自閉症などがあります。
それぞれの特性は、一見それほど深刻ではないように思えますが、集団生活の中では、とくに、生きにくさや困り感が顕著にあらわれます。
●LDの子ども
LDは、Learning Disabilities(学習する能力が十分に発揮されないという意味)の略語で、日本では「学習障害」と呼ばれています。「聞く・話す・読む・書く・計算する・推論する」などの領域のうちのどれかについて習得の難しさがある状態をいいますが、知能検査の結果は正常範囲内で、知的な遅れは伴いません。
LDの特徴は特定の領域に学習の困難さがみられることで、会話はできるのに漢字を書くのが苦手だったり、計算は得意なのに文章題が解けないといった偏りがみられます。
得意なことと不得意なことの落差が極端に大きく、苦手なことはどんなに頑張っても容易に克服することができません。
困難の著しさが、普通の子どもの「苦手意識」とは格段に異なります。
●ADHDの子ども
ADHDは、Attention Deficit Hyperactivity Disorderの略語で、日本では「注意欠陥多動性障害」(「欠陥」は「欠如」に替わりつつある)と呼ばれています。
気が散りやすくて集中力が続かず、落ち着きがなかったり、とっさに衝動的な行動をとったりすることがあります。
注意力散漫な特性が前面に出る「不注意優位型」、落ち着きのなさや衝動性が前面に出る「多動性・衝動性優位型」、両方の特性を併せ持つ「混合型」の3タイプに分けられます。
多動性・衝動性優位型は、自分の感情をコントロールする力が弱いため、授業中に立ち歩いたり教室を飛び出したりすぐにカッとなって友達とけんかしたりすることが多く、クラスの中でも目立つ存在になりがちです。
一方、不注意優位型の子どもはおとなしくて、教室の中でも目立たないのが特徴です。
しかし、注意力が足りないために先生の話を聞いていなかったり、約束を忘れてしまう、なくし物が多いなど、学習面・生活面での困難は大きいといえます。
●自閉症の子ども
自閉症には、対人関係の形成が難しい(社会性の特性)、言葉の発達に遅れがある(言語コミュニケーションの特性)、こだわりが強く想像することが困難(想像力の特性)という、3つの特徴がみられます。
全体の7~8割が知的な遅れを伴いますが、残りの2~3割は知的障害がないために「高機能自閉症」と呼ばれています。
しかし、こだわりの強さから、時間割の変更や行事への参加に対応できないことなどがあります。
高機能自閉症に含まれるアスペルガー症候群は、一般的に知能は高く、言葉の遅れもなく、大人びた表現を使ったり、丁寧すぎる言葉遣いをするなどの特徴があります。ただし、人の気持ちを理解しながらコミュニケーションをとることが苦手なことから、人間関係を損ねる傾向があります。
自閉症の様態はさまざまであり、知的障害の幅も広いために、多様な自閉症をひとくくりにとらえる考えから、「自閉症スペクトラム障害」という表記が、学会などを中心に用いられるようになっています。
今回は、以上です。
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