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このブログの内容
小学校の通常学校で行う発達障害がある子・周りの子も輝く特別支援教育
あなたが得られること
①実例別の行動の原因と対応法
②周りの子からも不満が出ない指導法
③深刻な二次障害への対応策
※この記事は単独ではなく、今までの記事、これから連載される記事と関連づけられています。
信頼性
私は、小学校教諭を定年退職しました。
その後も再任用、講師としてフルタイムで継続して勤務しています。
学級担任、少人数指導、特別支援学級担任を経験させていただきました。
現在も、特別支援学級担任として勤務しています。
そこでの実践を生かし、知見したことに基づいて吟味した情報を発信しています。
さっそく、前回の続きを見ていきましょう。
今回は、30回目になります。
過去のブログを合わせて見ていただきますと、より理解が深まります。
☆☆☆ 二次障害の予防対応策を考える ☆☆☆
発達障害がある子が深刻な二次障害を引き起こさないためには、どの子も安心して過ごせる、温かい環境や周囲の理解、適切な支援が必要です。
●安心できる環境を整える
二次障害は、不適切な環境(家庭・保護者・学校・先生・友人などによる)での不適切な対応が原因で発現します。
ですから、不適切な環境ではなく、子どもが安心できる居心地の良い環境に整えることが予防的対応になるわけです。
居心地の良い環境を整理すると、具体的には以下のような環境のことです。
・叱責や無理強いがない
・失敗が許される
・お互いの違い(多様性)を認めあえる
・「ドンマイ、大丈夫だよ」などと、温かい言葉が飛び交っている
・よい行動は、ほめられる
・できないことを否定されるのではなく、どうしたらよいか教えてもらえる
・できることが評価される
・励ましの言葉がある
・生活や学習への見通しがもてる
・学級のルールが明確化されている
・視覚的に分かりやすい
・教室が整理整頓されている
また、不安になったときに、タイムアウトできるような避難場所が、確保されていることも、子どもの安心につながります。
●家族を徹底的に理解する
発達障害がある子の二次障害への予防について考えるうえで、保護者への支援は、決して忘れてはいけません。
子どもだけでなく、養育の過程のなかで、苦労されてきている家族を含めて、できる限り理解することが望まれます。
●子どもの情緒を安定させる
二次障害を防ぐためには、子どもの情緒を安定させることが、とても大切です。
アメリカで25年間にわたりADHDの人たちの予後を追跡調査しているWeiss,Hechtman両博士は、ADHDを抱えながらも成人後にもきちんとした生活を送っている人たちが異口同音に言っていることは、「今の自分があるのはひとえに、子どもの時に自分を信じてくれ、周囲の攻撃からかばってくれて、一番助けが必要だったときに権利を主張してくれた人がいたお陰です」と述べています。
このように、発達障害がある子が、将来にわたって安定した生活を送るためには、周囲に理解され、支援されていることがとても重要なのです。
今回は、以上です。
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