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このブログの内容
特別支援教育に役立つ
あなたが得られること
LD、ADHD、(高機能)自閉症、アスペルガー症候群…
発達障害がある子どもたちへの
具体的な支援のしかたを、
学習面・生活面・行動面から紹介
※この記事は単独ではなく、今までの記事、これから連載される記事と関連づけられています。
信頼性
私は、小学校教諭を定年退職しました。
その後も再任用、講師としてフルタイムで継続して勤務しています。
学級担任、少人数指導、特別支援学級担任を経験させていただきました。
現在も、特別支援学級担任として勤務しています。
そこでの実践を生かし、知見したことに基づいて吟味した情報を発信しています。
今回は、2回目になります。
過去のブログを合わせて見ていただきますと、より理解が深まります。
☆☆☆ クラスのなかの発達障害児② ☆☆☆
こんなときどう対応していますか?
忘れ物を繰り返したり、先生の指示に従えなかったり、学習が進まなかったりする子もいます。
そのとき、「できるはずなのにおかしい」としかったり、努力不足だと責めたりしていませんか。こうした状況は、発達障害の特性から起こっているもので、なまけ心や不真面目な気持から起こしているものではありません。
叱責や罰を繰り返し受けていると、子どもはしだいに自尊感情を傷つけ、人を信頼できなくなっていきます。
●感情的にしかる
忘れ物を繰り返す子どもに、「何度言ったらわかるんだ!」「持ってくる気がないのか!」というように、感情にまかせてしかってしまうことはありませんか。
『ミニ解説』
発達障害児の場合、叱られたときは「忘れないようにしよう」と自分に言い聞かせるのですが、その気持ちをずっと保っておくことが難しいのです。
本人に悪意がないことを理解してあげましょう。
●課題をたくさん与える
漢字の書き取りテストで、いつもよい点がとれない子どものことを、「練習量が足りない」「真剣に練習していないのに違いない」と責めていませんか。
さらに、「たくさん練習すれば覚えるだろう」と書き取りの宿題をたくさん出したりしていませんか。
『ミニ解説』
文字を書くことを苦手とする発達障害児は、一生懸命練習しても、文字がうまく書けません。
本人もコンプレックスを感じてがんばって練習しているケースもありますので、安易に「努力不足」と責めないことです。
書き取りの課題も、ひたすら反復練習させるという形では成果は上がりません。
支援の仕方も、本人のつまずきに合った工夫が必要になります。
●できないことを責める
授業が始まっても、教科書やノートを机の上に出せず、周りの子の机を見て、あわてて自分も同じ教科の道具を出す子がいます。
このような場合、「友達をあてにしないで、自分で準備しなさい」「こんなこともできなくて、だらしない」などとしかっていませんか。
『ミニ解説』
発達障害児のなかには、次の授業が何時間目で、何の教科だったかがなかなか思い出せない子がいます。
授業中も、今が何時間目で何の教科を勉強しているのか、という意識を持ち続けておくことが苦手なのです。
本人に努力を求めるよりも、手がかりやヒントを与えるようにしましょう。
今回は、以上です。
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月森久江先生の講演を聞いたことがあり、私の実践とつながることが多々ありました。
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