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このブログの内容
特別支援教育に役立つ
あなたが得られること
LD、ADHD、(高機能)自閉症、アスペルガー症候群…
発達障害がある子どもたちへの
具体的な支援のしかたを、
学習面・生活面・行動面から紹介
※この記事は単独ではなく、今までの記事、これから連載される記事と関連づけられています。
信頼性
私は、小学校教諭を定年退職しました。
その後も再任用、講師としてフルタイムで継続して勤務しています。
学級担任、少人数指導、特別支援学級担任を経験させていただきました。
現在も、特別支援学級担任として勤務しています。
そこでの実践を生かし、知見したことに基づいて吟味した情報を発信しています。
今回は、3回目になります。
過去のブログを合わせて見ていただきますと、より理解が深まります。
☆☆☆ クラスのなかの発達障害児③ ☆☆☆
子どもはどんな立場にいるでしょう?
発達障害がある子が起こしてしまった事実だけに目をやり、「ふざけている」「なまけている」「わがまま」「キレやすい」という印象を持つ人が少なくありませんが、多くの場合、本人に故意や悪気はありません。
同時に、なぜ自分だけがうまくできないのか、悩んでもいます。
そうした気持ちが積み重なると自信や意欲が失われていきます。
●「こわい子」と敬遠される
つい衝動的な行動をとってしまい、友達に乱暴なことをしたり、きつい言葉をぶつけてしまうので、友達からも「こわい子」という目で見られています。
一緒に遊ぶ友達もだんだん少なくなり、みんなから敬遠されていると感じるようになってきます。
『ミニ解説』
カッとなった瞬間は自分でも気持ちを抑えることができなくて、行動に出てしまうのですが、あとで冷静になったときには、自分のしたことを後悔しています。
しかし、言い訳をしても理解されないと感じ、その気持ちを打ち明ける人がいません。
気持ちを抑えるその子なりの方法を一緒に見つけてあげましょう。
●「困った子」という目で見られる
運動会のダンスの練習運動会のダンスの練習が始まると、その場にいられなくなり、トイレに逃げ込んで隠れてしまいます。
先生が追いかけていき、理由を聞き出そうとしても何も言わず、練習に連れ戻そうとすると激しく抵抗します。
周りの子たちも、集団行動がとれない「困った子」と見るようになります。
『ミニ解説』
ダンスの音楽が不快で、我慢して踊り続けることがどうしてもできません。
発達障害がある子の中には特定の音や感触、においなどに対する感覚過敏のある子がいます。
本人が耐えられないほど不快なのですから、その状況は理解してあげましょう。
無理に我慢をさせることは避けるべきです。
●遊びの輪に入れず孤立する
ボール遊びをしている集団のなかに突然入り込み、勝手にボールを取って自分のやりたい遊びを一緒にやるよう、その場の友達に強要します。
「自分勝手」「わがまま」とみんなから思われていて、遊びの輪にその子が近づいてくると、みんな逃げていくようになります。
『ミニ解説』
本人には、遊びの輪の中に勝手に割り込んだという意識はありません。
ボールを使った面白い遊びを思いついたので、それをみんなに教えてあげようという気持ちです。
みんなに敬遠されていることにも、本人は気づいていません。
遊びの輪への入り方が分からないだけなので、そうしたスキルを教えてあげることが大切です。
![Sheep, Moss, Meadow, Toy Sheep, Children'S Toys, Eyes](https://cdn.pixabay.com/photo/2014/09/20/13/56/sheep-453812_960_720.jpg)
今回は、以上です。
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